近年、高齢化や食生活の変化などを背景にして慢性腎臓病(CKD)患者が増加しつつあります。現在、わが国のCKD患者数は1300万人を数え、腎透析患者数は31万人に上ると言われております。これら腎臓病患者の多くは、カリウム摂取量が制限され、カリウム含量の多い生野菜の摂取も制限される場合があり、そのため生野菜摂取によって期待される他の栄養素の効果や食の楽しみが奪われるといった弊害が指摘されております。
最近、秋田県立大学で研究開発された「低カリウム野菜」は、通常野菜の約5分の1までカリウム含量が少ないことから、腎臓病患者の方々の健康増進や生活の質(QOL)向上、カリウム摂取量を正しく管理する等の医療上の観点から、多くの関心が寄せられています。一方、生産者や流通関係者および利用者からは、栽培・入手方法や正確なカリウム量の把握等の課題が指摘され、正しい認識と迅速で広範な情報提供が急務となっております。
本会は、このような現状を背景に「低カリウム野菜」に関して、腎臓病患者やそのご家族、これを支援する方々に資することを目的として活動することといたしました。「低カリウム野菜」の栽培生産や成分定量、医学的あるいはQOL効果、流通・販売や調理・提供の研究や調査を行い、その情報を関係者で広く共有し、「低カリウム野菜」の利活用を図ることを目的としております。
ご関心のある多くの方々にご入会を頂きたく、別添の会則案をご覧のうえ、別紙入会申込書にてご入会くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

発起人代表
秋田県立大学生物資源科学部長
吉澤 結子